SAMEの防災事業

防災グッズのイメージ写真

地球の表面は「プレート」と呼ばれる岩盤で覆われ、その境目で地震が起こります。日本で多くの地震が発生するのは、日本周辺に4つのプレートの境界があるためで、とりわけ大陸プレートの下に海洋プレートが沈み込む南海トラフでは、40年以内に90%程度の確率で巨大地震が起きるとされています。

日本語でのコミュニケーションに不安がある外国人や、生活習慣等に配慮が必要な外国人は、地域から孤立しがちです。当協会では、外国人を対象とした災害時支援体制の拡充とともに、要配慮者への防災知識の普及や、体験型の訓練を通じ、安心・安全に暮らせる多文化共生社会のまちづくりを進めております。

静岡市災害多言語支援センター

活動内容

  • 外国人住民に発信すべき情報の精査と多言語翻訳及びSNS等での発信
  • 電話や来訪者の相談対応
  • 避難所等の巡回と外国人被災者のニーズ把握

何故こうした活動が必要なのか?

大規模な地震や津波など災害が発生すると、行政から避難に関する情報が発せられます。しかし、外国人住民の中には、日本語の理解度が低かったり、被災経験が無かったりするため…

  • 災害そのもののリスクが分からない
  • どのように避難すれば良いのか分からない
  • 避難所の場所が分からない
  • 避難所でどのような行動をとれば良いのか分からない

…などの理由で、適切に避難出来ない事が懸念されます。また、食文化や生活習慣の違い、宗教上の理由などから、避難所で提供される食事を食べる事が出来ない人もいれば、日本人との様々な感覚の違いから、トラブルに巻き込まれてしまう事も考えられます。

このような事から、静岡市国際交流協会では、災害時に『静岡多言語支援センター』の運営を行い、外国人住民への情報提供や相談窓口などの支援体制を構築します。

外国人住民のための防災セミナー

活動内容

  • 体験型の訓練を通じた外国人住民への防災教育
  • 2010年より毎年実施

外国人住民の中には、被災経験が無い人も多く存在します。そのため、災害対応力を養うために、毎年在住外国人を対象に防災センターの見学や、津波避難タワー等の見学を行っています。